投資に絶対必要なスキル(4) [基礎知識]

いま自分が行なおうとしている投資で破産する確率がどれくらいあるのか。これは投資家にとって最も知りたい事の1つでしょう。


バルサラの破産確率はこの問いに対して理論的な目安を与えてくれます。


バルサラの破産確率は勝率とペイオフレシオと、1取引でリスクにさらす資金のの割合の3つをパラメータとして求める形になっています。


一般的なペイオフレシオに対する計算はそこそこ難しいのですが、ペイオフレシオが1の場合(1取引で発生する利益と損失が同額の場合)には比較的簡単に計算できます。


ペイオフレシオが1とは、次のような問題を考えることと同じです。


① 最初にコインをN枚持っている。
② コインを1回に1枚ずつ賭ける。
③ 勝てば、1枚のコインが2枚になって戻ってくる。
④ 負ければ、賭けた1枚のコインを失う。
⑤ コインが無くなったら破産。
⑥ 勝率がPのときに、破産する確率Q(P,N)はどうなるか?


この問題は高校数学の「数列の漸化式」を使って解くことができます。
結果だけを示します。


計算の結果:

σ=(1-P)/Pとして、
Q(P,N)=σのN乗

となります。


意味のある場合、つまり利益期待値がプラスの場合は0<σ<1なので、Nが大きくなればなるほど破産確率Q(P,N)が小さくなることがわかります。


 


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