リスクを考慮した利益率の評価 [基礎知識]


前回の記事の結論は、


「リスクは金額で表してみないとわからない」


というものです。損失率のような「割合」を見ているだけは、本当のリスクの大きさが見えないのです。


これと似たような状況にあるのが、複数の投資法の利益率を比較する場合です。単純に利益率(年利など)を比べても、本当の優劣はわかりません。


なぜなら、それぞれの投資法で(割合で見た)リスクの大きさが違うからです。投入できる資金量の最大値は、(割合で見た)リスクに依存します。(金額で見た)リスクが自分の受け入れられる金額の最大値を超えないように、資金量を調節しなければならないからです。


いま、自分が受け入れられる最大限のリスクを取る事にすると、(割合で見た)リスクが2倍になれば、投入できる資金は半分にしなければなりません。すると、(金額で見た)利益も半分になります。


つまり、複数の投資法の利益率を比較する場合、リスクを揃えて比較しないと意味がないのです。


簡単な例:

投資法A ⇒ 利益率20%、リスクの大きさ(相対値)2
投資法B ⇒ 利益率15%、リスクの大きさ(相対値)1

リスクを揃えると、比較すべき利益率は、

投資法A ⇒ 20%÷2 = 10%
投資法B ⇒ 15%÷1 = 15%

となって、投資法Bの方が優れている。


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